2012年10月20日

脳の成熟期

黒川伊保子さんという、脳をエンジニアリングの立場から研究し、
株式会社 感性リサーチ 代表取締役社長でもある人のインタビューを聞きました。
脳は年齢とともに退化したり老化するのではなく、60歳に向かって成熟していくし
その後も、脳の使い方によっては進化を続ける、という話です。

とても、勇気をもらったし、私、大丈夫だ!と自分の脳に幸せ力を見出しました。
大体の要旨を書き出してみたいと思います。

***
脳は一生、穏やかに成熟しながら階段を登っていくもので、アンチエイジング
ということを言う人たちは、ある年齢の脳を頂上に見立てて、そこから階段を
降りないようにしようという考え方だと思います。

脳というのは、生殖適齢期、つまり子供を生んで育てるときに、もっとも過敏に動きます。
記憶力もすごくあるし、100なら100、全てを読み取る力もある。
それを短期間で処理する力もある。いわゆる頭のいいといわれる状態ですね。
これは動物でもそう。今日落ちた穴に、明日も落ちていたら、えさは永遠に巣に運べない。
子育て期間中は、記憶力が生きる力の必然なんです。

人間は18歳から20代までは、記憶力もはたらくし、多数のことを処理する能力が
もっとも働く時期なんです。だけど、そういう時に、物事を俯瞰する能力は働きにくい。
目の前のことを処理することはできても、長期的に物事をとらえられない。

でも、脳が成熟してくると、達観して、より本質的なことを見極められるように
なるんです。物事を、遠く、高く、深くみることが出来るようになるんです。
脳の質が変わっていくんですね。余分なことは忘れるようになる。

若いときは、短い軸索のニューロンがくちゅくちゅ動いているんです。
どうしても左脳偏重型になって、つかみに力が弱くなる。見通す力、待つ力がないんです。
それが、30代後半になってくると、そういう力がどんどんでてくるんですね。

そんな時に記憶力がちょっと弱くなったからと、脳をちょこちょこ使う力を鍛えてどうするの?
本来、次のステージに上がるべき脳の力なのに。
だから、脳のアンチエイジングってほんとナンセンス!何を考えているんだと。
私たちの脳は完成に向かってゆっくりと成熟しているから、いつだって1年前より
高いところにいるんです。

なぜ世の中の人たちが、短い軸索のニューロンのくちゅくちゅ動くものにこだわっているのか。
つまりテストの点数なんかは、とれるわけですよ。そっちのほうが。物忘れもしないしね。

でもなんで、その20代の脳を、人間の脳にとって一番いい状態と過信するのか、
それから成熟していく脳を、まるで悪くなっていくかのように捉えるのか。
それが不思議なんですよね。

短い軸索のニューロンと長い軸索のニューロンは同時に同質には活性化できないんですよ。
計算の得意な脳は、予知能力は低いし、生物としての魅力も低いはずなんですよ。
だから、そういう未成熟の脳を最高とみたてて、みんながそこに向かって伸びようというのが、
私には理解不能。
***


幸せというのは、脳の状態が幸せであることだ、とする黒川説。
う〜〜Nn,納得です。

posted by yukiko at 16:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2012年10月16日

ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?

久しぶりに、本のことを書きたいと思います。

不覚にも電車の中で読んでいて、涙が止まらなくなり
先を読み続けることが出来なくなった本です。

「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」

著者:アレン・ネルソン 講談社

NYで生まれ育った、アフリカ系アメリカ人の著者、アレン・ネルソン。
当時、母国でありながら肌の色の違いなどで差別を受け
貧困にあえいでいましたが、アメリカ人として国の為に戦えると信じ、
高校を中退して海兵隊に入隊し、そこで人を殺す訓練を受けます。

ベトナム戦に参戦。1年以上もベトナムで過ごし帰国した彼は
心的障害に苦しみます。変わり果てた彼に、「人殺しは息子ではない…」と、
母親から拒絶され、家を追われます。

ホームレスになったアレン・ネルソンは小学校の教師をする
同級生に出会います。
彼女は彼に、ベトナムで経験したことを生徒に話して欲しい、と頼むのです。
重い気持ちを押し隠し、淡々とベトナムの子供たちの様子を話します。
しかし、その時にネルソンにとって一生を変える質問に出会います。

ー「ミスター・ネルソン」女の子はまばたきもせず、わたしをまっすぐに見つめると、
たずねました。
それは、わたしにとって運命的な質問でした。
「あなたは、人を殺しましたか?」
だれかにおなかをなぐられたような感じがしました。
わたしの体はこわばり、重くなり、教室の床にめりこんでいくような気がしました。――本文より

彼は思わず目をつぶります。どう答えるべきか、真実を言うべきなのか。
にっちもさっちも行かない状態で,彼は5分間も目を閉じ続けたままでした。

 やがて自分の腰に手をやる感触を感じ,びっくりして目を開けると,
答が分かったのか,その女の子が腰を抱きながら「ネルソンさん,かわいそう!」
と涙を見せてました。

 小さな声でYesとつぶやきながら,彼の目からぼたぼたと涙が出てとまりません。
その涙で,クラスの子がみな彼を囲み,みんなで泣いてくれました。

 ここから彼の生き方が変わったのです。
大学に行こうとして勉強を始め,精神科医に積極的に治療を受け,
悪夢を見ずにぐっすり眠れるようになり,さらには結婚をして長女が産まれたことが,
過去のベトナム先生の体験を「伝えるべき事」と感じることにつながり,
講演活動を始めることになりました。

衝撃的な事実や言葉も、つつみ隠さず記されています。
運命の質問を機に、著者アレン・ネルソンが伝えたかった
戦争は絶対に起こしてはならない、という思いのすべてが、
この本に詰まっています。

子供でも読める平易な文章ですが、戦争の本質、ベトナム戦とはどういうもので
あったのかが、驚くほど簡潔に良く描かれています。

ネルソン氏は、ベトナム戦で使用した枯葉剤の後遺症と言われている
多発性骨髄腫で、5年前に亡くなられていますが
日本国憲法九条の存在を知り、何度も来日して各地で講演をされました。
その講演記録なども、ネットで読むことができます。


私たちは戦争を知りません。
日本はもう、70年近く、憲法9条に守られて戦争をしかけることなく過ごしています。
今、尖閣や竹島や、日本の防衛体制を根本から揺るがすような
問題が起きています。
そんな中で、自衛隊容認や、憲法の改正といったことが
まるで当然なのだ、必然なのだ、という論調が強くなっています。

でも、この本を読むとわかります。
正しい戦争など、一つもありません。
戦争をする、ということは、人殺しをする、ということです。
殺される方も、殺す方も、どちらにとっても傷は深く
戦争でなにがしか得をするとすれば、それは国家とか、軍やそれに関係する
企業であって、個人ではありません。
人は、生きてあるために生きているし、愛し助け合うために自分の命は
あります。
これは、大義名分とか、きれいごとではありません。
人の命は、誰かを殺したり、殺されたりするためには決して利用されては
ならない、という、とても簡単明瞭な真実の話です。

5〜6年生になれば、もう読むことの可能な本です。
それだけに、心の奥深くに、まっすぐに刺さってくる本です。

直視したくない現実を、こういう形でなら受け止められるかもしれない。
そう感じさせてくれる、貴重な著書です。
是非、ご一読を。
posted by yukiko at 17:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2012年10月13日

反省&習慣について

かれこれ1カ月、ブログを書いていません。
なのに、なのに、毎日30、時に50に迫る訪問者がHPに来てくれています。
あぁ、とてもありがたく、そして申し訳ない気落ち・・・
猛反省です〜!

毎日相変わらず、超忙しいのですが、ブログを書かなかった理由は大きく2つ。

1つは、今年度の息子の学校の新聞委員を引き受けていて、特にこの秋は
特別企画のインタビュー記事を任されて、インタビューをしたり、それを
編集して原稿にしたり、とPCに向かっている時間のほとんどを、事務の仕事と
新聞委員のあれこれで費やし、余裕がない、ということ。

2つ目は、事務の人が2月に辞めてその後の大混乱の中でPCの前で過ごす
圧倒的な時間を事務仕事に取られてしまい、その中で徐々にブログを書く、という
習慣が抜け落ちていってしまったことです。

良い習慣を生活に根付かせたり、積み重ねを継続することは、
とても難しいです。でもそれを手放すことはいとも簡単にできる…
悪癖を身につけるのも、簡単ですけれど(苦笑)

せっかく6年も続いて、もうすぐ7年目に入るブログです。
もう一度、ブログを書くことを習慣として日々の中に根付かせる努力を
してみよう、と思っています。

皆々様、どうぞこれからもよろしくハート





posted by yukiko at 12:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記