2008年04月30日

岡田准一さんのこと

何日か前に、パリからの帰りの飛行機でV6の岡田くんと一緒だっ
たと書いたら、その日の訪問者数が倍増しました…恐るべし岡田
効果!ミクシーの方にもそれまでにはあり得ない層の人達の足跡
が一杯!ふ〜〜ん。たった2行書いただけの日記にこれだけの人
が反応してくる岡田准一って、どんな人?と興味を持ちました。

V6のメンバーなことや、ビールや清涼飲料水のCMに出ていたこと
2〜3年前に確かNHKで「大化の改新」の鎌足役を観た時に、演技に
関心したこと、何かのトーク番組でピアノが特技だったりクラッ
シックにも素養があり、それに随分読書家だなぁと思ったこと等
が私の記憶なのですが、どの時も好青年で少し寡黙で知性的な人
という印象。「のだめカンタービレ」がTV化されると聞いた時に
のだめの相手役で指揮者の千秋真一役は、岡田くんしかいないの
ではないか、と思ったものでした。玉木くんに決まった時は??
と感じたのですが、TVを観る限り玉木くんも好演いていたので、
文句はありませんでしたが、今でもあの役は岡田くんで観てみた
いもんだと思う事があります。

時代のアイドルやスターには必ずそれなりの輝きがあり、魅力も
一杯ですけれど、そこから長く生き残るには努力や信念や方向性
それにもちろん運と事務所の力など複合的な要素が上手く絡み合わなければなりませんよね。SMAPの面々など5人とも長い間にそれ
ぞれの個性を磨きながら、個々の方向性を歩きつつ、しかもSMAP
という単位での魅力を生かして活動を続けていて素敵だと思って
みていますが、V6も嵐も先輩SMAPに続いてそれぞれがオリジナリ
ティを持ちながら頑張っている感じがします。あまり…というか
ほとんどTVは観ないやまがみですが、その私でさえ興味深く心に
残っている岡田くんの活躍を、そ〜っと応援してみようかしらと
…ほら、袖摺り合うも多少の縁とか言いますよね、なんたって!
同じ飛行機でパリから成田へ戻った縁だから、と必死にみーはー
を否定しつつ注目しているやまがみです。
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2008年04月29日

発表会・無事終了!

穏やかなお天気に恵まれ、無事に第5回イプシロン・ピアノクラブ
の発 表会が終了です。み〜〜んな、キラキラ輝いていて素敵な
演奏でした。

リハーサルから緊張の連続。お辞儀もしゃちほこばって、満足に
出来なか ったり、同じ所を何度も間違えたり…でも本番ではどの
子も立派に自分 の演奏をしていました。生徒達の先生は私の教え
子であるピアノクラブの講師達ですが、隔月に1度私もレッスンを
しています。毎月来ている生徒さんもいます。どの子も先生達の
愛情と情熱がたっぷり注ぎ込まれ、それぞれの個性を生かした選
曲がなされていてどんな音楽教室にも負けない「音楽」と「演
奏」が確立されていること に驚かされます。私の理想や情熱が、
きちんと受け継がれていることが本当に嬉しく,子供達にもご両親
にも、そして毎週レッスンしている 先生方=我が弟子たちにも、
本当に感謝!です。

初めての子もいるけれど、去年も出ている生徒がほとんど。1年の
成長 ってすごいなぁとあらためて関心させられます。さて自分は
この子たち 程成長できたのかしら?う〜ん、負けてないぞって
自分を励ましたり!

自分の演奏はまずタンゴ!男の子から「超カッコイイ!僕もタン
ゴ弾きたい!!」とかお母様方からの「胸が熱く!なりました」と
お褒めの言葉。まだまだ完成度は足りませんが、楽しく演奏出来
ました.

そしてショパン。どちらもあの会場とピアノで最善の出来栄えだ
と思う 事が出来て幸せでした。

そして娘のシューベルト。お世辞ではなく誰よりも美しい音色で
心情の溢れた良い演奏でした。小さなミスがあって本人は不満だ
ったようです が、まぁ満足されても困ります(笑)彼女の先生と
して親として、著し い成長が聴けたことが嬉しかったです。周り
から「先生に驚くほど似てきましたねぇ。」と言われました。
「Moneちゃんは誰より先生の傍にいて、その演奏を心から尊敬し
目標にしているんですものね。自然に似てくるのでしょうね。」
とのコメント。練習が一段落すると、いつも娘が聴きに来ます。
そしていつも心からの素敵な言葉を贈ってくれます。

いつか娘にも本物の個性が芽生え育つでしょう。それまで、私は
最善のお手本でありたい、と思うのです。心が感じるもの、心が
求め正しいと信じられる音楽。周りの価値観や欲得に振り回され
ることなく、常に自分の心が指し示す方向こそが真実と言い切れ
る音楽と生き方。

親として、先生として、娘に対しても生徒さん達に対しても何が
本当に正しいのか、どういうやり方が最善なのかはいつも暗中模
索です。でも音楽がきっと導いてくれる、と思うのです。私の中
にある、音楽に対する人に対する情熱と愛が、きっと正しい道を
指し示してくれると私は信じまた明日から微笑んで、前を見て、歩いていこうと思うのです。

みんな、ありがとう!
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シューベルト・即興曲

いよいよ明日はイプシロンの発表会。実は娘がとり(最後)で出演
します。シューベルトの即興曲を弾きます。

私はショパンの即興曲、娘はシューベルト。どちらも速いパッセ
ージで始まり、真ん中の部分は歌い上げるようになっています。
今日は最終チェックのレッスンをしました。

娘はとにかく体も小さいし手も小さい。最重度の喘息を抱え、小
学生までは入退院を繰り返し、5年生の時に半年間入院生活となり
大好きなバレエをあきらめなければならなくなりました。ピアノ
は大好きで弾き続けていましたが、毎日練習するのが病気のせい
で大変なのです。発作が出れば、練習どころじゃないですから。
まして入院となれば無理。だから私もどんなに娘が弾くのが好き
でもピアノの道に進ませようとは考えていませんでした。ピアノ
は指や神経と筋肉の毎日!の訓練が必須だからです。

娘は中学受験を決心して頑張りました。規模は小さいけれどキリ
スト教系の望みの中学に入り、良き仲間に巡り合い、呼吸器を鍛
える目的もあってビッグバンドジャズクラブに入ってサックスを
吹き出しました。小さいのにびっくりするくらい音量が出ます。
いつも発作に苦しめられている分、実は肺活量や胸筋が発達して
いたのですね。絵も大好きで毎日描き出しました。そして中二に
なる頃に音楽大学に行きたい、と言いだしたのです。ピアノで!

それからは根性を入れて私も教えだしました。あの小さな手と体
、そしてこれまでの経緯を考えると、クラッシックのピアニスト
というのはちょっと無理かもしれません。でも、こつこつ感性を
育て自分の体と向き合いながら成長してきた娘の世界は、独特の
ものがあります。半年前から日曜日に絵の学校にも通い出して、
デッサンや色彩を学んでいます。こちらもなかなかのもの。学校
の展示には必ず優秀賞を貰って飾られているし、文集の表紙など
全校生徒から選ばれて書かせてもらったりもしています。絵の
先生がたまたま私の大学の先輩なのですが「すごく良い感性を
しているし既に自分の世界を持っていて楽しみです。」と言われ
ています。うふふ、こんな事を書くなんて、親ばかですね〜〜。

高校生になった娘。毎日部活でテナーサックスを吹き、絵を描き
ピアノを練習して、日曜は絵、月曜はピアノのレッスンに通って
英検の2級を目指して只今奮闘中。3人の子供の中で一番多忙で
充実した毎日を送っているように見えます。

ただ健康に成長して欲しいと、ほかの何も望まないから生かして
下さいと神様に祈りながら育ててきたのですが、いつの間にか
逞しく自分の人生を歩み始めているようです。

明日は、どんな演奏になるのでしょう。
シューベルトの素朴で綺麗な魂が宿る、哀しみと憂いを表現した
この即興曲を聴くのを、誰より私は楽しみにしています。



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2008年04月28日

ショパン・幻想即興曲

明後日、29日のイプシロン・ピアノクラブ発表会のミニ・コンサ
ートでショパンのノクターン第2番と幻想即興曲と南くんのタンゴ
を演奏します。

ショパンのこの2曲は小犬のワルツ、革命のエチュードなどと共に
名曲中の名曲=超有名曲であります。ピアニストにとっての必須
アイテム、と言って過言ではないでしょう。でも、いざ演奏する
となると・・・結構機会は少なく、少なくとも幼少から学生時代
に至るまでこれらの名曲は一切レッスンの中に登場しません。
なので、大人になりデビューして必要に迫られて必死こいて練習
して、恐る恐る舞台にかけてみる、という過程を経て何とかモノ
にしている、というわけです。

その中でもこの2曲、特に幻想即興曲は、かなり長い間私の中で
避けてきた曲でした。その良さがイマイチ理解できなかったの
です。つまりあんまり好きになれなかったというか。

しかし5〜6年前に東穀コンサートで弾く機会があり、その時に
あらためて正面切ってこの曲と向かいあってみて、食わず嫌いと
でも言うのでしょうか、なんて素敵な曲なんだろう、何故今まで
避けてきたんだろう、勿体ないことしたなぁって思ったのです。

ソの♯がオクターブでだ〜んと運命の鐘のように響き、激しい左
手の6連符が始まります。しかし左手の6連符に対して右手は16分
音符=8個の音を弾くようになっていて、しかも右手のフレーズの
最初に必ず16分休符があるので、左手と右手の激しい動きの全て
の音をずれて弾いているという悪魔の様な技術なのです。しかし
その微妙なずれが、焦燥感やかき立てられ搔き毟られる様な胸の
鼓動や、心の揺れ、炎のような思いを効果的に表現できることに
繋がるのです。1音たりともおろそかには出来ないし、ジェットコ
ースターに乗っているようなアップダウンを乗りこなし、抑揚を
その動きに沿って付けていくと、見事にその心理描写が表現でき
るというわけです。そのコントロール力が明暗を分けます。

中間部分は、対照的に甘美で官能的でさえあります。繰り返し繰
り返し、しつこいくらい同じ旋律が表れるのですが、この繰り返
しにひるむことなく、強弱、緩急をつけて歌い、ささやき、嘆き
溜息をつくように弾き分けていくと、その繰り返しが奥行きや
陰影を作っていくことに気付きます。

昔はあまり繰り返しが多いと段々にどうしたら良いか分からず、
省略してしまいたいと思ったものですが、今はこの繰り返しを効
果的に生かすのが楽しいのです。繰り返されるからこそ曲に陰影
と奥行きが生まれ、そこに個性も生まれます。

明後日は、午後12時半から「さいたまおおみや会館小ホール」で
スタート。入場は無料です。お近くの方、のぞいてみて下さい!

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2008年04月25日

パリ・ラファイエット

ポンピドー美術館を出て、最後はやはりお買いもの!という生徒
達の意向もあり、お土産も買わねばならずパリ最大のデパートで
あるラファイエットに行きました。

ラファイエットもオ・プランタンもとにかく建物が凄い!まるで
歴史的遺跡美術館の中にデパートがあるみたいです。ラファイエ
ットの真ん中にあるドーム。教会の中のドームにきらびやかに飾
りつけをしたようで、天井は見上げる程高く、美しく装飾を施さ
れたその下に、数々のブランド店が丸く並んでいます。シャネル
サンローラン、ディオール、エルメスと言ったフランス産の店、
グッチ、アイグナー、ロエペと言ったヨーロッパの名店…資生堂
もカネボウもあります。色とりどりの化粧品に香水・・ク・ク・
臭〜〜い!強烈な香水が幾つも混じり合い、フロア一杯に漂って
います。だめだ。。。むせてしまいました。こういう強烈な香は
苦手です。やっぱり香は微かにそこはかとなく残り香として漂う
くらいが、いいです。これって、でも日本人的な感覚。パリでは
通用しません。私はこんな香水を愛用してるんですっ、これが私
の香です!って主張できないような香水じゃなくちゃね。でも、
彼らは体臭も強烈なので、それを消す為にはこんな風に強い香が
必要なんですよね。

そんなこんなで、フロアを走り回り(私は漂っていましたが)階
を移動して、みんな懸命にお買いもの。凄い情熱。私は…どうも
お買い物に情熱が燃やせず、何とかお土産を確保して終わり。
ひとつ、ユーロが高すぎて買えない。ひとつ、サイズがイマイチ
確認できない。ひとつ、香水にやられてぼーっとしてしまった。
ひとつ、あんまりお買いものに興味がない。

で、それぞれに買い物を済ませてやっと空港へ!ド・ゴール空港
に回転寿司の店があってびっくり〜〜。

そして最後のびっくりは…あのV6の岡田君と同じ飛行機だった!
のです。しかも搭乗する通路を歩いている間、私のすぐ前を歩い
ていました。思ったより背が低い。多分私と同じくらいです。
でも鍛えられた体つき。しかし…ズボンのお尻が破れ!裂けてる
所もあって、かなりディープな状態。へぇー、小柄だし目立たな
いようにしてるのかなぁ。ハンサムではあるよねぇと観察しつつ
結構面白がっていた私.ちょっと嬉しいハプニング。

そして成田へ。行きも帰りも、飛行機の中は爆睡状態。2時間目に
ディナーが出るのですが、そこでワインを頂き食べ終わるともう
夢の中。次の軽食が出るまで6時間くらい?意識不明の状態で寝て
います。軽食を食べ終わると「只今よりこの飛行機は着陸態勢に
入ります。シートベルトをしっかりとお締めになり…」という
アナウンスのあるまで、また熟睡。なんたって行きのフライトの
前日は完徹だし、その前も3日間でトータル5時間も寝ていない、
という忙しさでしたから。飛行機の中は絶好の睡眠時間です。
あぁ幸せ。

成田に降り立つと、桜並木が待っていました。優しい風と色。

よくも悪くも、日本だなぁ・・・と溜息。

さて、又忙しい日常に戻るやまがみです。




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2008年04月24日

キーファーの絵・真実というもの

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今日はキーファーの絵から受けた衝撃がどの様なものであったか
についての私なりの理解を辿りたいと思います。彼の経歴です。

「アンゼルム・キーファー(Anselm Kiefer, 1945年3月8日 - )
は、20世紀〜21世紀ドイツの画家。戦後ドイツを代表する画家で
あり、ドイツの歴史、ナチス、大戦、ワーグナー、ギリシャ神話
聖書、カバラなどを題材にした作品を、下地に砂、藁(わら)鉛
などを混ぜた、巨大な画面に描き出すのが特色である。

1960年代末からナチスを主題とした作品に取り組み一連の写真集
『占領』を発表し物議をかもした。キーファーの作品は、古代の
神話からナチス・ドイツの忌わしい時代を含めたドイツの歴史を
テーマとし、第二次大戦後のドイツが忘れようと努めていた暗い
過去を白日の下にさらそうとするものだった。」

ポンピドー展の彼の巨大な絵を観た後に私は、それが誰のどの様
な作品だったかをカタログで調べました。作品は、旧東ドイツの
専制君主であったチャウシェスクの恐怖政治下で、数多くの民が
反逆罪や謀反の罪を問われて大量に虐殺が行われた、その場所を
描いたものでした。拷問、惨殺が繰り返されたおぞましく血塗ら
れた「廃墟」。それが描かれたものだったのです。

私は何故その様な絵に魂を揺さぶられ、ほとんど感動と言っても
過言でない衝撃を受けたのか、自分の心を見つめ続けました。
そして結論は「そこに紛れもないごまかしもない真実と、人間の
本質が描かれていたから」というものでした。

私はそれまで「感動」は、真に美しいものに出会った時に起こる
感情の反応だと漠然と自分が思っていたことに気付きました。
でも感動は、美しくなくても、それが怒りや悪や悲劇でも、真実
なるもの、本質が表現されているものに出会った時に起こり得る
ものだと、そう理解したのです。

それは、自分にとってあらたな驚きであり、目から鱗が落ちた様
な衝撃でもありました。。醜くても愚かでも、そこに真実を求め
て本質を表現する意志や技術や魂があれば、それは芸術なのだと
思ったのです。人は誰も醜く弱く愚かな面を持っています。美し
く正しいばかりの人はいないと思うのです。私も、また、です。
そういう人間であっても、真実なる表現を求め音楽の道を歩き続
ける意味はあると、そんなことも感じました。

ある評論家がキーファーについてこんなことを書いています。
「そうした忌まわしい記憶だからこそ、封印し奥底にしまいこむ
のではなく、事実を風化させず反芻するためにも、そうした真実
を作品とした価値がありそれも深い芸術の側面ではないのか?」

社会的な意義や価値の為に、キーファーがこういった作品を描い
たとは私には思えません。彼は真実を描き本質を表現したかった.
美しいものでなくてもそれが真実であれば、人はそこに魂の場所
と生きる意味を見出すものだ、と私は教えられたような気がして
います。

今回、もう一度その絵を観て私は何を感じるのだろう、と思って
いました。その絵を前にすると、私は体が震えました。覚悟して
いてもそれは、もの凄いエネルギーと強烈な真実を、つきつけて
きます。それでも私は10年前よりそれを受け止め、共感し、共有
するエネルギーと理解を自分が持っていることに気付きます。

10年間の自分の軌跡。それを私は一枚の巨大な絵に映して佇んで
いたのでした。

 





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2008年04月23日

アンゼルム・キーファーの絵

今日はポンピドー美術館の中でも特に印象の深かったアンゼルム
キーファーの絵についてです。

その絵を初めて観たのは昨日のブログでも書いたように、10年程
前の東京近代美術館でのポンピドー展でした。その時はロシアを
代表する画家カンディンスキーの作品が多数展示されている、と
いうことでそれをお目当てに行ったのです。勿論カンディンスキ
ーも良かったのですが、何より1枚の巨大な絵の前で私は立ち竦ん
でしまいました。

それはただ廃墟のような大きな倉庫か体育館か、そういった建物
の内部を描いた作品で、がらんとした暗く威圧するような雰囲気
と、説明のつかない圧倒的な負のエネルギーを放っていました。
美しくもなく、癒しや喜びとはほど遠く、悲しみというより絶望
と言ったほうがいいような、空虚さと言うがらんどうに、怒りを
溜め込んでそこに固まってしまったような…とてつもない悪意、
というのでしょうか。およそ感動とは無縁の絵なはずなのに何故
か足がそこから動かないのです。

どのくらいその絵の前にいたのかは、わかりません。かなり長い
時間であったことは確かです。そして残りの展示を観てもう一度
その絵の前に立っていました。

そこで私は自分が感動していることに気付きました。魂が揺さぶ
られていると言ってもいいかもしれません。生命の根柢の部分に
深くその絵の訴える感情は入り込み、激しく私の魂を揺さぶって
いるのです。キーファーの世界。それは私にとって未知の感情で
あり、恐ろしくもある何ものか、なのでした。

それがその後、どういう理解と経緯を私の中で辿るのかについて
明日また、書いてみたいと思います。


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2008年04月22日

パリ最終日・ポンピドー美術館

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さて、いよいよドイツとフランスの旅も最終日です。
本当はロダン美術館に行こうとしていたのですが、あいにく月曜
は休館日。開いている美術館の中で是非とも訪れたいのが、ポン
ピドー美術館でした。

最終日も曇り空。肌寒い天気が続きます。ポンピドー美術館は近
現代のありとあらゆる分野のアートを展示している巨大な美術館
です。もう10年も前になりますが、東京近代美術館にポンピドー
の主要作品を引っ越し展示した大がかりな展覧会がありました。
カンジンスキーの部屋や建築&空間アート,現代絵画がポンピドー
さながらに、大胆に近代美術館の敷地を目一杯使って展示されて
いて、本当におもしろかったのです。現代アートとはよく理解で
きないと少し引いていた私ですが、その展覧会で理解するよりも
これは感覚するものだなと、楽しみと感動を味わったのでした。

その時、私にとってはまるで未知の作家のある巨大な絵に、心を
奪われて身動きできなかった強烈な思い出があり、もう一度その
絵を観てみたいと思っていました。

ポンピドー美術館は建物そのものが既に現代アートと言えます。
かなり奇妙でグロテスクで巨大な建築ですが、中に入ると合理的
で見事に展示を生かせるしくみになっています。ただし、広い!
展示の中には狭い入口をくぐると小さな部屋が表れ、部屋丸ごと
が作品になっていたり、掘っ立て小屋の様なものがあってその中
に様々な意図が隠された展示が施してあったりと、夢中になって
観ていると確実に迷子になります。何度も皆がはぐれて一体どこ
に行ってしまったかと心配しました〜〜

近現代=モダンアートを一貫して展示出来ているのはNYの近代
美術館だけだとする意見があり、ポンピドーは二流でNYのそれ
と比べると数段落ちるとされているらしいのです。私は現代アー
トは感じて楽しんで遊ぶもので、深遠な意味や感動を求めて観に
行くわけではないので、そういう意見そのものが滑稽に感じられ
てしまいます。間違いなくポンピドーは楽しい。そして中に何点
か深い共感や感動を覚える作品があり、それは思いがけないご褒
美のように嬉しいものです。

写真はその中で楽しかったり、感覚的に好きだなぁと感じた作品
です。ピアノがもったりした起毛のネルのような袋で包んである
作品はドイツの有名な作家ボイスの「皮膚」という名の作品。
このピアノの部屋の中に入ると、ピアノを包んでいる皮膚の様な
その巨大な布が、壁にだら〜っとかけてあって、マサシク皮膚感
を刺激されます。

赤いサイ!真赤!抱きしめたくなるほどかわいらしく乗って歩き
たいほど元気なサイです。タノシイッ

さて明日は私がもう一度観たいと想ったアンゼルム・キーファー
の作品について書いてみたいと思います。
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2008年04月21日

フラゴナール

オランジュリーを後にして、雨上がりのパリを少しお散歩。
まずはお約束のシャンゼリゼ通りへ。

コンコルド広場を抜けて通りを渡ると、そこから凱旋門までの
広い道が有名なシャンゼリゼです。両脇には有名なカフェやレス
トラン、ブティックが並びます。クレープを焼いているカフェを
発見!生徒達や子供達に一個ずつ気前よくおごってあげました。
クレープを頬張りながら凱旋門まで歩きます。何度見ても凱旋門
は大きいし美しいし、独特のオーラを辺り一帯に放っています。

凱旋門の上に登ります。ケルンの大聖堂の507段の階段に比べると
150段の凱旋門の階段がらく〜〜に感じられるから不思議ですね。
凱旋門の上からパリを見渡すと…本当に凱旋門を中心に円形に広
がっているのがよくわかります。綺麗に道が伸び、あそこがシテ
あっちがエッフェル塔と、3Dの地図を広げたようにパリの街が
見渡せるのです。

凱旋門のあとはメトロに乗ってサン・ミッシェルに向かいます。
お目当てはブログにも書いた有名な香水店「フラゴナール」と
画材屋さん。画材屋さんはお休み、残念。でもフラゴナールは
開いていました。小さいけれどとっても素敵なお店。パリだなと
思わせるデザインのポーチ&香水瓶&小物類と数々のフレグランス
がとてもおしゃれに配置されていて、本当に見ているだけで楽し
くなります。私はねり香水のセットとイル・ダムールという名の
香水を買いました。これはフラゴナールを教えてくれたミホの香
りなのです。おみやげ〜〜。

そしてモノプリというパリの有名なスーパーで夕食の買い出し。
やはり食の街パリ!1000種類はあろうかというチーズ.様々なパテ
生ハムにパン。お総菜も日本ではお目にかかれない不思議な物体
が並びます。あれこれ悩んでチーズを決め、パンやお惣菜を買い
さてホテルに戻って宴の始まり!


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2008年04月20日

雨のオランジュリー

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3日ぶりのブログです。扁桃腺が腫れて熱が出ました。昨日は29日
のイプシロンの発表会を控えた、大事な特別レッスンだったので
頑張ってテンションを上げて教えたのですが、30人という生徒達
のレッスンを終える頃には、見事に声が潰れてへばってました。
う〜。でも子供達はそれぞれに大きな成長を遂げていて嬉しい。
それが頑張れる原動力でもあるのですよね。

段々と細かい記憶は薄れていくのですが、心から感動したものや
魂を揺さぶられた記憶は、時と共に返って増幅していくものなの
だと、旅の思い出を辿りながらあらためて感じています。

オランジュリーを訪れた日はパリは冷たい雨。傘を差して30分近
く入館の順番待ちをします。厳しいセキュルティチェックがここ
でも待ってましたが、混んでいるのかなと心配していたのに驚く
ほど館内はゆったり静かです。

以前のオランジュリーを思い浮かべるのが大変なほどの変わり様
にびっくりしながら、まずセザンヌ,ルノワール,ゴッホ,マチス
やピカソの青の時代の作品が並ぶ上階の展示室へ。オルセーや
ルーブルと比べると展示数は比べるべくもありませんが、一つの
絵をじっくり見られるようにゆとりを持って展示されていますし
印象派、それ以降と時代や作家別に、光や壁の具合等が考慮され
落ち着いて絵と向かい合えます。半地下にあるあのモネの睡蓮は
特別なのですが、私はセザンヌも好きです。特別な作家だと思い
ます。とにかく上手い。少しでも絵の心得のある人なら多分誰も
がその上手さに感嘆せずにはいられないでしょう。勿論技巧的に
もですが、構図、光と影の具合、絶妙な配置、色合い、空間力。
全てに、リアリティと描き手のイマジネーションや微妙な心理が
適格に表現されていて、唸ってしまいます。正に彼こそが近代美
術のリーダーであり神でしょう。

上階の展示を見終わり、一息ついてからいよいよ半地下に降りて
いきます。あの睡蓮の部屋はどんな風に生まれ変わったのでしょ
うか。入口は昔とほとんど同じ。でも一歩その部屋に足を踏み入
れてみると・・・以前より広がりがあり自然光が温かく降り注ぎ
まるで宇宙の庭にでも迷い込んだような感じです。以前より楕円
形になり天井部分がガラスと白い布とで構成されているのが、本
当に効果的で、その部屋に入った瞬間から、モネの世界の住人。

なつかしい、というより戻ってきたという不思議な感覚。確かな
手ごたえ、裏切られなかった感動。むしろ以前より光と幻想性を
増した広大なモネワールドに、自分を溶け込ませて共に息をして
部屋の真ん中の椅子に、じっと腰掛けます。満たされていく心。
目の奥に語りかける現実と幻想の境目。しばらくして、もう一つ
の部屋へ。そこはもはや目がほとんど見えなくなったモネが生命
の息吹を吹き込んで描き上げた世界。抽象なのか具象なのか、や
そこに何が描かれているのかは、どちらでもよくて、神秘や静謐
さに満たされている世界に、身を浸します。感動、という言葉で
は物足りない充足があります。魂の居場所を見つけたような癒し
でしょうか。こんな風に生まれ変わった部屋に展示された水連は
芸術が宗教や時空や人種や歴史を越えて、そこに留まりながら人
の心に優しい風を運んでくれるのだと教えてくれます。

ふとシャルトルのステンドグラスのあの青色の光を思い出します.
光と影の織りなす魔法。フランスの旅はそれを満喫したなと感じ
て、さて、これを帰国したらどうやって音にしようかと考えてい
る自分に苦笑しながら、後ろ髪を引かれる思いでオランジュリー
を後にしました。

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2008年04月17日

扁桃腺

ヨーロッパから帰国してすぐに赤城、そして新学期の始まりと
怒濤のような日々。ついにやまがみ扁桃腺が腫れてしまいました.
疲れが溜まると、お約束のように扁桃腺がまず腫れてきます。
そういう時は休め!のサイン。

5月の連休明けまでに大宮教室を与野に移動することになり、それ
もそれで大騒ぎ。ちよっっとくたびれています。

で、今日は早々寝ようと思います。オランジュリーの思い出は又
明日以降に・・・・声が掠れて出ない〜〜〜寝ます!
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2008年04月16日

パリの夜

パリの街は丸ごと美術館のようなものです。夜になると
セーヌ川沿いの古い数々の建物、凱旋門、エッフェル塔
などなどがライトアップされて、昼と又違う幻想的な
街並みが浮かび上がります。

ノートルダム寺院のミサを見て聴いて、回廊を巡って
外へ出るともう街は次第に暗さを増し、そぞろ歩くうち
にライトアップ!さて今晩の夕食は何にしようか?と
レストランやカフェを覗きながらため息。。。高い!!
1ユーロ160円となると、20ユーロで3200円。
ビックMacセットだって1000円以上もするのです
20ユーロは出さないとせっかく食の都パリに来ているの
にろくなものが食べられない!!!

歩き回ること一時間。いい加減お腹もすき、ここならと
一軒のカフェで夕食にありつきました。グラスワインと
鴨肉のステーキにたっぷりの温野菜やポムフリ(フライ
ドポテト)がついて20ユーロ。味も悪くなくて、面白く
ノリのいい給仕係のイケメンと軽口をたたきあいながら
楽しい夕餉となりました。それにしてもこれで3200
円、、、生徒達から悲鳴が上がります。明日からテイク
アウトで済ませようねとチト寂しい話し合い。夜まで
空いているスーパーでビールや夜食を買ってホテルへ。
歩きに歩いて3つの大聖堂と古い街を探険したフランス
第一日は、こうしてようやく終わりです。

私は、と言えば夜行の寝台が2人分だけ取れず、あかね
ちゃんとコンパートメントの硬い椅子に横になってパリ
まで揺られた疲れも手伝い、ホテルに帰るとあかねちゃ
んと荷物をほどいてバタンキューでありました。

さて明日は改装されて素晴らしい空間に飾られたオラン
ジュリー美術館のモネの睡蓮などについてです。

又明日!

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2008年04月15日

ノートルダム・ド・パリ

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シャルトルからパリに戻り、まずサント・シャペルを訪れたのは
閉館時間がサント・シャペルの方が30分早かったからなのですが
この時間差が幸いしてその後に訪れた本命のノートルダム寺院で
またもやミサの時間に遭遇します。

このノートルダム寺院も世界遺産に指定されています。つまり、
ケルン、シャルトル、ノートルダムという世界遺産に指定された
3つの大聖堂を見てみる、というのがこの旅の一つの目的でした。

着工は1163年頃、完成は1320年頃で、200年近くもの歳月がかかり
ました。1802年にはナポレオン皇帝の載冠式が、そして最近では
ド・ゴールの葬儀がここで行われました。12世紀ゴシック建築の
最高峰と言われる荘厳で勇壮なその姿は、パリ800年の歴史を見続
けてきたというわけです。

この寺院には、3つのバラ窓といわれる見事なステンドグラスが
あります。私が初めてヨーロッパを訪れた時、まずこのノートル
ダム寺院のステンドグラスに圧倒され感動したのを思い出します.
パリを訪れる度に、何故だかノートルダム寺院にだけは必ず来て
しまうのも、やはりそういう原体験があるからかもしれません。
華麗で荘厳であまりに巨大なこの寺院に、何千という蝋燭がとも
され、ステンドグラスから幾種類もの色とりどりの光が差し込み
聖母マリアや幾多の彫像や絵画や、レリーフを見て回っていると
理屈ではなくヨーロッパのキリスト思想がどういうものなのかを
思い知るような気がするのです。

そして今回は初めてミサを体験しました。つまりケルン、シャル
トル、そしてノートルダムという3つの大聖堂全てのミサを今回の
旅では体験したことになります。

ノートルダムのオルガンは、その音も複雑で巨大で壮麗かつ荘厳
オルガンの音だけをとると私の拙い経験の中でも最も偉大なもの
でした。曲は多分レーガーのものではないかと思います。バッハ
と違い近代的な不協和音を伴う曲が、その音のすごさを一層際立
たせて、身震いするほどの音響に心を鷲掴みされるようでした。
まさに心を揺さぶられるというのは、このことだと感じました。

外は雨でしたが、私はこのノートルダムの立つシテ島付近の景観
が一番パリらしく素敵だと思うのです。セーヌ川が流れその周り
には歴史的にも素晴らしい建物が、長い年月をかけて街並みに溶
け込み、その傍らで屋台の本屋や小間物屋が立ち並ぶ。幾つもの
美しい橋、観光客の中を小走りのお洒落なパリジェンヌ、カフェ
で葉巻をくゆらす初老のパリジャン。それらが混じり合い、活気
溢れる様子を見ていると、あぁパリだなと思うのです。ミーハー
かもしれませんが(笑)

しばらく雨の中をあれが市庁舎、あれが法務局、などと説明しな
がら皆とシテ島を歩きました。雨に煙るパリの街。どんな天気で
もパリはパリ。歩くのが楽しい街です。

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2008年04月14日

やっと/その2

さき程アップしたブログなのですが、どうしても文章が添付できません。なのでこちらに文章だけを書き込みます。
写真の容量が大きすぎて文章が貼りつかなかったのかなぁ。。。

「PCのメンテナンスに思いの外時間がかかり、お待たせです!
今日から、シャルトルからパリに舞台を移して、書いていこうと
思います。

シャルトルの街は大聖堂のほかにも魅力的な散歩道やお店が一杯
でしたが(ちなみに私は必ず立ち寄るワインケラーでシャルドネ
を1本買いました。それぞれにお土産も買っていたようです。)
今日はシャルトルをあとにパリに戻り、夕方に訪れた最高裁判所
の中にあるサント・シャペルについて書いてこうと思います。

サント・シャペルは、そのステンドグラスの美しさから「パリの
至宝」と言われています。13世紀に聖王ルイ9世が作らせた教会
で、コンスタンティノーブル皇帝から譲り受けたキリストの棘の
冠と、磔刑の十字架の断片を安置するために建てられました。
最高裁判所の敷地内に建っていて、入るときは最高裁判所と入口
が同じため、手荷物の検査などのチェックが厳重です。

建物は2層に分かれていて1階は天井の低い下々の者用の礼拝堂。
細い階段で上に上がると、王家の為の世にも美しい礼拝堂があり
ます。壁がほとんどない礼拝堂はステンドグラスが一面を埋め尽
くしていて、誰もが息を呑むほどの華麗さ。

シャルトルと違うのは、ここには権威とか王家の威厳や栄華とい
った信仰とは別の重たいものが存在することです。華麗で美しく
確かに素晴らしいのです。でも何故だか感動はなく感嘆がある。
シャルトルと同じ頃に建てられた教会であり、パリ最古のステン
ドグラスの美しさはシャルトルに比べても劣るわけでは決してありません。しかし、シャルトルを訪れた後に見るとその華麗さが
ほんの少しだけ軽薄・・というと言い過ぎなのですが、華美に
過ぎた感じがしてしまうのは、私だけでしょうか。

にも拘らず、やはりこれも一見の価値は確かにあり、見ておいて
良かったと思います。」
posted by yukiko at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2008年04月11日

相変わらず

重い〜〜、泣きそうですね、このタイムラグ。え?PCが重くて
変換に えらい時間がかかります。

ここのところ、新しい仕事新しいメンバー新しい曲と、めまぐる
しく、今日も新しい場所と人に会ってきました。

今晩は本腰を入れてPCの中をお掃除。明日からちゃんとパリの
続きを 書こうと思います。お楽しみに!!!
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2008年04月10日

休憩

昨日はPCの調子が絶不調。というのも、セキュリティにノートン
を入れたのですが、これが重い重い!その上Upしなければならな
いデータだらけで、どうにもこうにも動いてくれませんでした。

今も一言書く度に15秒くらい待たなければ変換してくれません。
あ〜〜。ちょっと長い文章は無理みたい。

今日はジャズフルートのしんぺいさんとディレクターのMicさん
との打ち合わせでした。とっても楽しくてとってもエキサイティ
ングな音楽がこれから始まりそうで、わくわくしています。
しんぺいさんと、こんな話をしました。「例えばジャズとクラッ
シックでは分野が違うから、相容れない部分だってある。でも
同じ音楽である以上必ず一致点があるわけで、その部分でお互い
の情熱とか音楽がぶつかりあい溶け合って、新しい自由な音楽を
創ることは可能なはずだ。でもその時に企画や概念だけがあって
それに従ってやるだけでは、観客には伝わらないだろう。必要な
のは情熱と絶対的な実力。クオリティが高く熱くなければ、企画
倒れになってしまう。お互い経験を積んで自分たちの分野でより
自由なイマジネーションと技術を得て、そして情熱もその分だけ
確かで熱いものがあれば、お互いの音楽にお互いの息を混ぜ合わ
せて、きっと素晴らしい世界を創っていかれるのではないか。」
ということでした。

心の底から、熱いものが湧きあがります。必ず彼らと私とで21世
紀の時代の音楽を創っていくのだ、と新たに決意があります。
南君とも話したのですが、コラボレーションというより、ボーダ
レスな世界で、音楽家同士の個性や感性がぶつかり混ざり合い、
そこから今の音楽が生まれてくるという確信。それを信じつつ
私はやはり一層腕と感性を磨き続けなければ、と思うのです。

あ〜〜膨大な時間がかかってしまった。今日はこれにて!旅日記
はまた後日に〜〜
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2008年04月08日

シャルトル・2

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さてシャルトルの大聖堂、その2です。
この大聖堂はケルンと同じく世界遺産に指定された偉大な教会で
す。その歴史については、NHKのサイトから引用致します。

「パリの南西90kmに位置するシャルトル大聖堂は、フランス
のゴシック様式の最高峰と言われています。聖堂正面の扉口は
「王の扉口」と呼ばれ、扉口を飾る預言者や聖人たちからなる人
像柱は、ロマネスク末期の優れた彫刻です。シャルトル大聖堂は
ステンドグラスの宝庫としても知られ、173個、総面積200
0m²を超えるステンドグラスが聖堂内を飾っています。

大聖堂は東西南北を正確に向いた十字架の形をしており、方角に
よって時間の秩序を表しています。太陽が没する西側(聖堂の正
面)は終末を意味し、「最後の審判」を表すステンドグラスで飾
られています。北側は過去を表し、イエスを抱いた聖母マリアを
中心に、「旧約聖書」の預言者が描かれています。南側は現在の
世界、中央にイエス・キリスト、その周囲を「新約聖書」の世界
が囲みます。ステンドグラスは、文字を読めない人が多かった時
代に、人々に聖書の物語を伝える役割を担っていたのです。」

写真をUpしておきましたが、ご覧の通り右側はロマネスク様式、
左側がゴシック様式の聖堂です。柳宗玄氏によるとゴシック芸術
の代表と思われているステンドグラスの本質はむしろロマネスク
的であり、12〜13世紀になり他の表現ジャンルが、ゴシック
的な自然主義の描写を採用する時期になっても、ステンドグラス
だけはロマネスク的造形感覚を残していたそうです。シャルトル
大聖堂はこの時期にあたります.そう思ってみると、ゴシック的自
然主義の彫刻群と、ロマネスク的描写のステンドグラスの対照が
面白く、中世の二つの造形感覚をロマネスク様式とゴシック様式
の二つの聖堂からも同時に味わうことができます。

特にステンドグラスは圧巻で。最も古い12世紀の西正面の3連窓
などを始めとして、ほとんどのステンドグラスは13世紀までの
もので、青と赤を中心とした深い色が印象的。ステンドグラスは
この時代までのものが一番美しく、中世末期になるとソーダガラ
スの発明による技術の進歩のため色数も増え、絵柄も細かくなり
ますがその分、色の深みもなくなり単にガラスに描いた絵にの様
で、初期の不純物の多いガラスの深い色合いと無骨な鉛の縁から
生じるステンドグラス独特の力強い表現力は、このシャルトルの
ステンドグラスの魅力を際立たせています。

なんだか、教会の歴史解説のようになってしまいましたね^^^

でも、このシャルトルから受ける感動は本当に特別なのです。
もしフランスを訪問する機会があれば、時間をとって是非ご覧に
なってみてください。同じ沿線にあるベルサイユ宮殿とどちらを
取るかと言われれば、間違いなくシャルトルをオススメ!します!








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2008年04月07日

シャルトル・その1

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さて、結婚式が始まったシャルトルの大聖堂です。
まずはそのパイプオルガンの音に圧倒されます。
ケルンとはまた一味違う響き。ケルンの大聖堂のオルガンも
本当によく響いて素晴らしかったのですが、シャルトルは
もう少し縦長の響き、というのでしょうか。残響が深く残る
感じで結婚式であったせいもあるのでしょうが、温かく深く
聖なる響きがして同じバッハの曲(曲目は違いました)
なのに、聖歌隊の音楽を聴いているような錯覚に陥りました。

続く神父様の結婚の誓約や喜びに溢れた歌なども生き生きと
響き渡り、この偉大なる教会で結婚式を挙げるカップルの
心境や感動はどんなに素晴らしいものかしらと思います。

ひとしきり結婚式の様子を見てから、いよいよこの大聖堂の
内部を観て回ります。世界遺産でもありケルン同様…もしか
したらそれ以上の美術的な価値の高い広大な聖堂です。

まずやはり目を引くのはステンドグラス。シャルトルブルー
と言われる独特の色合い、特に青の色彩が印象的なステンド
グラスの数々は、感動を通り越し畏怖の念さえ覚えます。
信仰の深さ、敬虔な祈りの気持ち…自然に頭を垂れその光の
前に跪いてしまいそうなほど、それは聖なる空間を造り出し
光を演出しています。

3度目のシャルトルですが、どうしてもこの旅で生徒達や
子供達にここを見せてあげたかったのです。どこの大聖堂も
魅力的で素晴らしいものですが、このシャルトルはやはり
特別な感動があるのです。駅から続く道、街の様子、そして
この大聖堂の持つ人を謙虚に祈りへと導く力。少しパリから
遠いけれど、パリで何を見ればいいですか?と問われる度に
私はモネの睡蓮が飾られるオランジュリー美術館と、この
シャルトルの大聖堂と街並みは是非とも、と答えてきました

さて明日は大聖堂の外観やシャルトルの街並みなどを。
posted by yukiko at 15:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2008年04月06日

さて、フランス!

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4日目は夜行でパリへ。北駅に着いてからシャルトルの大聖堂を
観に行く為にモンパルナス駅に向かいます。モンパルナスで荷物
を預けて、シャルトル行きの電車に乗り込む予定。

ところがモンパルナス駅に着くと、あるはずのコインロッカーが
全て消えている!どこだどこだと探すこと20分。知っていてもメ
トロからそこまでは急ぎ足で10分以上はかかるかと思われるほど
駅の果てにありました。そしてナント!コインロッカーを使用す
る前に、空港であるような手荷物検査を受けなければならないの
です。ドイツでは手荷物を預けなかったのでわからなかったので
すが、フランクフルト等の大都市駅では、きっとこういう手続き
が不可欠になるほど、テロの脅威は増しているのだなと実感しま
す。そして又使用料の高いこと!!!手荷物検査を実施する為に
はそういう設備と人件費がかかるので、致し方ないとは思うので
すが・・一回の使用料が9.5ユーロ=1600円くらいです。はぁ〜〜

やっとの思いで電車に乗り込みます。シャルトル行きである事を
ちゃんと確かめて席に座り、30分程はドイツとは雰囲気の異なる
フランスの風景を車窓から眺めていました。しかし…夜行列車に
揺られて、まるで熟睡できなかった私は時差も手伝って深い眠り
の世界へ・・・ふと気がつくと発車してから1時間20分ほど経って
います。パリからシャルトルまでは1時間10分くらいのはず。??
と思いましたが、多分フランスのことだから少し遅れているのだ
ろうと気にしませんでした。ナンタッテ!シャルトルは終点なの
ですから。ところが更に10分経っても着く気配はありません。

一応確かめなければ、と、近くのパリジェンヌに片言フランス語
と英語を交えて「シャルトルに行きたいのだけれど、この電車は
何処行きなの?」と尋ねてみました。すると「もうシャルトルは
すぎてしまったわ。この電車はル・マン行きだから次の駅で降り
て戻らなければだめよ!」え〜??そんなぁ。あらためて車両の
行き先を確かめるけれど「シャルトル行き」としか書いていない
のに〜〜。慌てて降りようとしましたが、全員が降りる準備をす
る間がなく、もう一駅先で降りることに。

降りてから戻る電車の時刻を調べると40分近くあることが分かり
ました。それなら、とその街を探検に出かけました。
駅で降りる人は私たち以外は5人ほど。その人たちが去ってしまう
と、街中がし〜〜んと静まり返って、誰一人見当たりません。
取りあえず古い教会に向かって歩き出したのですが、途中の店や
レストランにも人っ子一人いない。歩いている人もいないのです.

街並みは多分500年以上は経っているのではないか、と思われる
ほど古く、赤レンガに縁取られた建物はどれも美しくまるで中世
から時間が止まってしまったかのようです。この街は第一次世界
大戦でも第二次世界大戦でも、空襲や戦火を逃れて街並みが中世
そのままに保存されたのでしょう。不思議な空気が流れ、お伽話
の中に迷いこんでしまったかのようです。教会も古く、深い信仰
に支えられていることがわかります。教会の周りには美しい花々
が植えられ、街全体は清潔で静けさに包まれ、実に美しい佇まい
を見せてくれます。時折通る車の中から、身を乗り出して私たち
を見ています。よほどめずらしいのでしょう。何だか聖なる空間
にお邪魔してしまっているようで、少し恥ずかしい思いです。

乗り過ごしてしまって時間を損したような気持でいた私でしたが
この街を歩くことが出来て幸せでした。思わぬ贈り物に出会えた
ような本当に偶然の出会いに、感謝!です。

そしてその偶然はシャルトルでも起こりました。シャルトルに引
き返し歩いて大聖堂に向かい、中に入った途端に聖なるオルガン
の響きが鳴り響き、なんと、結婚式が始まったのです。新婦入場
のシーンに出くわした私たち!あそこで乗り過ごさなければ絶対
に出会えなかったシャルトルでの結婚式に、参列することになり
ました・・・

続きはまた明日!
posted by yukiko at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記